妊婦のストレスが母体と赤ちゃんに与える影響とは?
妊娠中は、体調の変化、出産への不安、仕事や家族関係、生活の変化などでストレスを感じることがあります。
ストレスを感じること自体は珍しいことではありません。「ストレスを感じたら赤ちゃんに悪影響が出る」と自分を責める必要はありません。
一方で、強い不安や落ち込みが続く、眠れない、食事がとれない、日常生活が難しいなどの状態がある場合は、我慢せず産婦人科や助産師、保健師などに相談してください。
この記事は一般的な情報です。 妊娠中の体調や運動、薬の使用については、妊娠週数や持病などによって判断が異なります。個別の判断は必ず医療機関に確認してください。
1.妊娠中にストレスを感じやすい理由
1-1.体調の変化
つわり、眠気、腰痛、頻尿、睡眠不足など、妊娠に伴う体調変化そのものが負担になることがあります。
1-2.出産や赤ちゃんへの不安
「順調に育っているか」「出産は大丈夫か」など、これまで経験したことのない不安が増えることがあります。
1-3.仕事や家族関係
仕事量、通勤、家事、パートナーとの役割分担、家族からの期待などもストレスの原因になります。
1-4.生活が大きく変わることへの不安
出産後の働き方、収入、住まい、育児への自信など、将来について考えることが増えます。
2.ストレスを「赤ちゃんへの害」と決めつけない
妊娠中に一時的なストレスを感じることは多くの人にあります。ストレスを感じたことだけで、胎児に特定の病気や発達上の問題が起きると断定することはできません。
「ストレスを感じてしまったから赤ちゃんに悪い」とさらに自分を責めるより、今つらい原因を一つずつ減らし、必要なら支援を受けることが大切です。
3.妊娠中のストレスを軽くする方法
3-1.休めるときに休む
妊娠前と同じペースで家事や仕事を続けられないことがあります。体調が悪い日は予定を減らし、休息を優先してください。
3-2.パートナーや家族と負担を共有する
「何をしてほしいか」を具体的に伝え、家事や手続、買い物などを分担しましょう。
3-3.体調に合った気分転換をする
散歩、読書、音楽、友人との会話など、無理なくできる方法を選びます。
3-4.運動は医療者に確認してから
妊娠経過に問題がなく、医師や助産師から止められていなければ、適度な運動が勧められることがあります。
一方で、出血、強い腹痛、張りなどがある場合や、妊娠経過によっては運動を控える必要があります。新しい運動を始める前に、健診時などに確認してください。
3-5.相談先を一つ持っておく
産婦人科、助産師、自治体の保健師など、妊娠中の心身について相談できる場所があります。
2025年からは、妊娠届出時や出産前後などに面談や情報提供を行う「妊婦等包括相談支援事業」も実施されています。利用方法は自治体によって異なります。
4.早めに相談したいサイン
次のような状態が続く場合は、健診を待たずに相談して構いません。
- 強い不安や落ち込みが続く
- 眠れない日が続く
- 食事が十分にとれない
- 仕事や家事など日常生活が難しい
- 自分を強く責め続けている
- 消えたい、死にたいという気持ちがある
妊娠中からうつや不安などの心の不調がみられることもあります。身体のことと同じように、心の不調も相談してよいものです。
緊急性がある場合: 自分を傷つけたい気持ちが強い場合は、一人にならず、医療機関や119番などの救急、公的相談窓口を利用してください。
参考:
