子なし夫婦が老後も安泰に暮らすための4つのこと
子どもがいない夫婦の老後は、「子どもがいないから不安」と一括りにする必要はありません。
大切なのは、住まい、お金、介護、相続、緊急時の連絡先などを、夫婦二人の生活に合わせて早めに整理しておくことです。
1.老後に備えて確認したい4つのこと
1-1.お金
必要な老後資金は、住まい、収入、年金、生活費、医療・介護費などで大きく変わります。「最低○万円」と一律に決めず、現在の家計から試算しましょう。
最初に、毎月の生活費・住居費・保険料などを分けて整理し、年金などの収入見込みと比較してみましょう。住宅の修繕費や家電の買い替えなど、毎月は発生しない支出も忘れずに考えることが大切です。
1-2.住まいと介護
今の家に住み続けるか、住み替えるか、介護が必要になったときどこで暮らしたいかを話し合います。
段差、階段、病院やスーパーまでの距離、公共交通機関、住宅の維持費などを確認しておくと、住み替えを検討する際の判断材料になります。持ち家の場合は修繕の見通し、賃貸の場合は契約条件や将来の家賃負担も整理しておきましょう。
1-3.緊急時の連絡先
夫婦どちらかが入院した場合や、一人になった場合に頼れる親族・友人・専門職を確認します。
緊急時の連絡先はスマホだけでなく、紙にも控えておくと安心です。かかりつけ医、服用中の薬、保険証や重要書類の保管場所なども、お互いに分かるよう整理しておきましょう。家族以外の支援サービスを利用する場合は、利用条件と費用を確認してください。
1-4.相続・遺言
子どもがいない場合、配偶者だけが必ずすべての財産を相続するとは限りません。子や孫などの直系卑属がいないときは、父母などの直系尊属、それらもいないときは兄弟姉妹などが、配偶者とともに相続人になる場合があります。
「自宅を残された配偶者に引き継ぎたい」「希望する人へ財産を残したい」という場合は、遺言書の必要性や作成方法について早めに確認しておくことが大切です。実際の相続人や相続分は家族関係などで異なるため、必要に応じて弁護士・司法書士などの専門家に相談してください。
公的資料:国税庁|相続人の範囲と法定相続分 / 法務局|自筆証書遺言書保管制度の案内
2.子どもがいない夫婦の暮らし方
子どもがいる・いないで、夫婦の幸せや安定が決まるわけではありません。
二人の時間を持ちやすい、仕事や趣味へ時間を使いやすいなどの面もあれば、将来の支援体制を自分たちで準備する必要がある面もあります。
3.二人で決めておきたいこと
- 老後の住まい
- 生活費と貯蓄
- 病気・介護が必要になったとき
- 財産や持ち物を誰へ残すか
- 一人になった後の生活
4.夫婦で確認したい準備チェックリスト
- 年金などの収入と毎月の生活費・住居費を確認する
- 今の住まいで暮らし続けるための条件を整理する
- 緊急連絡先と重要書類の保管場所を共有する
- 介護が必要な場合に使える支援や相談先を調べる
- 相続人の範囲と遺言書の必要性を確認する
5.よくある質問
Q.子どもがいなければ、配偶者が全部相続できますか?
必ずしもそうではありません。亡くなった方の親や兄弟姉妹などが相続人となる場合もあります。財産をどう引き継ぎたいか希望があるなら、家族関係を確認し、遺言書について専門家に相談しましょう。
Q.老後の準備は何歳から始めればいいですか?
決まった年齢はありません。住まい、お金、緊急時の連絡先など、今整理できることから少しずつ始めると負担を抑えられます。状況が変わったときに見直すことも大切です。
6.おわりに
子どもがいないことを「デメリット」と決めつけず、二人に合った老後の仕組みを作っておくことが安心につながります。
